クラウン生産終了について調べた結果まとめてみた

クラウン生産終了の報道

クラウン生産終了という報道が出ていろいろなところに衝撃が走りました。自分もクラウンを乗ってる身からすれば「ええっ!?」って感じです。

クラウンの歴史

クラウン(当時はトヨペットクラウン)は1955年に日本で販売され、日本の美しさや誇らしさを持つ庶民的な高級車として進化してきました。約65年間受け継がれ現在は15代目となります。

現在販売されている車でクラウンから派生したものはセンチュリー、MIRAI そして LEXUS LS となります(LEXUS LC は性格上ソアラに近い?骨格は LS と同じですが)。

センチュリー2代目クラウン → クラウンエイト → センチュリー
MIRAILEXUS LS をベースに2020年登場
(旧モデルは SAI ベース)
LEXUS LS8代目クラウン → セルシオ → LEXUS LS

クラウン生産終了の元ネタ

2019年 GA-L プラットフォーム(ナロー版)の開発凍結

実は現在のクラウンが発売された後クラウンサイズのプラットフォーム開発は凍結されました。今のクラウンはトヨタの新プラットフォーム TNGA、GA-L プラットフォームを使用していますが、GA-Lには通常サイズとナローサイズがあります。

TNGA のコンセプトは1つのプラットフォームを開発して様々な車種に採用することで基本性能向上、低価格化を実現することです。しかしクラウンは日本の道路事情などに合わせて 1800mm を死守していたため FR プラットフォームである GA-L を再度作り直す必要があったようです。つまり、クラウンは GA-L を使ったにもかかわらず新規プラットフォーム立ち上げ並に開発費が掛かかったらしいです。そのまま使うとサイズ的にかなり重いため、鉄板の厚さまで再検証しないといけなかったようで、ほぼGA-L ver.2 を新しく作ったようなものでしょう…

その結果、実質的にクラウン専用プラットフォームである GA-L ナロー版は失敗だったとして今後開発されなくなるようです。

2020年 LEXUS IS マイナーチェンジ

LEXUS LS やクラウンが使用する GA-L プラットフォーム以外でいまだに旧式の N プラットフォームを利用するのはセンチュリー、LEXUS RC、LEXUS IS となります。

その中で最も古い LEXUS IS は通例だとフルモデルチェンジの時期ですが、今回は異例となる2回目のビックマイナーチェンジをしてきました。実はこれも GA-L ナロー版の開発が凍結されたのと深く関係しています。

TNGA の中で FR 駆動は GA-L プラットフォームしかありません。しかし LEXUS IS は小型セダンですので新規開発して小さなプラットフォームを作るしかありません。しかし小型セダン用である GA-L ナロー版の新規開発は凍結したため、LEXUS IS のモデルチェンジは実現できない状態です。そのため LEXUS IS は今後もモデルチェンジせずに終焉を迎えるか、FF として生まれ変わるしか方法がありません。(大ヒットすれば開発続行になるかもしれませんが)

現行クラウンの運命

おそらくGA-Lナロー版の凍結により LEXUS IS および RC は今後マイナーチェンジをし続け終焉を迎えるのが高いと思います。一方クラウンも同様にマイナーチェンジを繰り返して現行モデルでFRモデルは終焉を迎えるかと思います。

2020年はマイナーチェンジではなく一部改良なのでまだチェンジしていません。マイナーチェンジなしで生産終了は考えにくいため、今後しばらくはマイナーチェンジを繰り返して生産を続ける可能性が高いのではないでしょうか?例年を考えると2022年頃にマイナーチェンジかなぁと思ったりはします。

次期クラウンについて

GA-Lナロー版が使えないクラウンがもしモデルチェンジするとなると2択。GA-L プラットフォームを使って大型化するか、GA-K プラットフォームを使って FF 化するかです。個人的には大型化してもいいのでセダンが残ってほしいなぁと思ったりはしますが、そこは MIRAI に任せているのかなぁと思っています。営業から幅1800mm以下死守と言われてるので厳しいみたいですが、そんなこだわりによってクラウンが廃止されるのは望んで無いのではと思ったりはします。。。

もう一つの線、GA-K プラットフォームの採用ですがセダンといえばカムリ、SUV といえばハリアーがすでに存在するので競合します…

一方で海外に目を向けるとハリアーの上にハイランダーがいて、日本では販売されていません。少しでも可能性があるとすれば、ハイランダーの日本版をクラウンとして販売するのでは?という結論になります。

日本専売海外専売レクサス
小型C-HRUX
中型ハリアーヴェンザNX, RX
中型(ロング)クラウン?クルーガー
大型ランドクルーザーLX
あくまで予想する SUV のラインナップ

となるとこんな感じでしょうか?

一方でクルーガーが日本で販売されてないのは営業から「デカすぎて日本じゃ売れない」って言われてるようです。そこにクラウンって…これは SUV してもいばらの道なきがしますね…

個人的な感想

おそらく GA-L ナロー版に相当するクラウン、LEXUS IS、LEXUS RC はモデルチェンジせずにマイナーチェンジを繰り返して生産終了になるかと思います。(ひょっとしたら LEXUS IS はカローラの LEXUS 版になるかもしれませんが…)

って考えるとこの車が欲しい方は今がラストチャンスなのかもしれませんね!純ガソリン車も今後購入できなくなる可能性も出てますし、楽しいガソリン車を買う最後の機会かもしれません。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です